当院の感染予防・対策②〜給水系除菌装置〜
中性電解水生成装置「ポセイドン」を紹介します。これは、歯科ユニットや医院全体に通水させることにより医院の水配管内の細菌などの繁殖を抑え、治療環境を衛生的に保つためのシステムです。
当院では機械室の中でひっそりと、しっかりと活躍してくれています。
歯科医院では、手や器具の洗浄、歯の治療、クリーニング、患者様がお口をゆすぐときなど、多くの場面で水が使われます。1990年代より、歯科ユニットの給水管内に形成される『バイオフィルムによる汚染』が注目されるようになりました。長く使っているとホースなどの内面に細菌が溜まってしまうのです。
この「ポセイドン」は水中の遊離残留塩素濃度を補正することができるので、歯科ユニット給水の清浄化が期待できます。なんと水道水よりもきれいなため飲むこともできます。(※遊離残留塩素自体の毒性に関するWHOガイドライン:5 mg/L以下 文献:国立保健医療科学院, WHO飲料水水質ガイドライン第4版(日本語版),565pp., 2012.)
この装置、コストもかかるのと、意義がなかなか患者さんには伝わりにくい装置のため、導入していない歯科医院もあると思いますが、目に見えないからこそ、長く使用するからこそ当院では最初から導入しています。
安心・安全な医療を、とういう当院のこだわりのひとつです。